DAY 32 因縁の問題(センター2017第4問)

2017年のセンター試験は私が受験生として受けたものだ。

数学IAの成績は70点、こんな点数でよく医学部を受けようなどと厚顔無恥なことが言えたものである。
あの時は私は整数問題にまったく歯が立たず、今でもあのときの問題は覚えているほどだ。
整数問題を一通り終えた今、どれほどの実力がついたのか。
あの時の問題を使って確かめていきたいと思う。

さっそく問題を見ていこう。

第4問(1)

百の位の数が3、十の位の数が7、一の位の数がaである3桁の自然数37aと表記する。

37a4で割り切れるのは

a=ア,イのときである。

(センター試験 2017)
解答

37a4の倍数であるための必要十分条件は下2桁が4の倍数であることである。(暗記推奨)

したがって7a=70+a=a+2+4\cdot 17が4の倍数であればよい。

すなわちa+24の倍数であればよいから、0\leqq a \leqq 9より

a=2,6(ア、イ)

倍数判定法に関する基本問題である。

倍数の判定法については、もはやセンター対策の上では暗記してしまったほうが手っ取り早い。

ただ、4の倍数に関しては100=2^2\cdot 5^2であることを覚えていると思い出しやすいかもしれない。

一度自分で証明をしてみるとやはり思い出しやすいだろう。

第4問(2)

千の位の数が7、百の位の数がb、十の位の数が5、一の位の数がcである

4桁の自然数4b5cと表記する。

7b5c4でも9でも割り切れるb,cの値は全部でウ個ある。こ

れらのうち、7b5cの値が最小になるのはb=エ,c=オのときで、7b5cの値が

最大になるのはb=カ,c=キのときである。

また、7b5c=(6\times n)^2となるb,c自然数n

b=ク,c=ケ,n=コサである。(センター試験 2017)

回答

7b5c4で割り切れる必要十分条件は下2桁が4の倍数であることだから、

50+c=c+2+12\cdot 4より(1)と同様にc=2,6である。

また7b5c9で割り切れる必要十分条件は各位の和が9の倍数であることだから

(i)c=2のとき

7+b+5+2=(b+5)+99の倍数、すなわちb+5が9の倍数であればよいから、b=4

(ii)c=6のとき

7+b+5+6=b+189の倍数、 すなわちbが9の倍数であればよいから、b=0,9

したがって条件を満たすのは7b5c=7056,7956,7452

すなわちウ:3,エ,オ:0,6、カ,キ:9,6

また7056=36\cdot 196=36\cdot 14^2より

ク,ケ,コサ:0,6,14

注意すべきは(ii)のbの値を出すところで、ここで0を落としがちである。

0はいかなる数の倍数でもあるから、条件を満たすときには必ず入れておきたい。

また、14^2=196など11^2=121から19^2=361までは覚えておくと他の受験生に差がつけられるだろう。

第4問(3)

1188の正の約数は全部でシス個ある。

これらのうち、2の倍数はセソ個、4の倍数はタ個ある。

1188のすべての正の約数の積を2進法で表すと、末尾には0が連続してチツ個並ぶ。

回答

1188=2^2\cdot 3^3\cdot 11よりシス=(2+1)(3+1)(1+1)=24

1188の正の約数は2^l\cdot 2^m\cdot 11^nとかけるが

このうちl=1のであるものの個数は(3+1)(1+1)=8

l=2であるものの個数は(3+1)(1+1)=8

よってセソ:8+8=16,タ:8となる。

また、16+8=24となるからすべての正の約数の積はx\cdot 2^{24}(xは2の倍数でない整数)とかけるから

チツ:24

進数法についてはこのブログを立ち上げる前に勉強したためこのブログでは取り上げていないが、しっかり勉強しておくべき分野

のひとつである。

あと素因数分解も何気にセンターのような急かされる環境では間違えやすく、上ではさらっと書いているが先ほどやったときは2^2\cdot 3^2\cdot 11と間違えてしまった。

やはりこれは日々の練習が欠かせないと思う。

センターの問題は簡単である(まだ十分な経験を積んでいない高1,高2生からは難しく見えてしまうが)から、やはりもっとも大事なのは計算スピードだろう。

第4問をとくのにかかったのは16分25秒、大問4つに全て時間を均等に分けても12.5分であるから、かなりのオーバーである。

とりあえず今は基礎力をつけることに専念したいが、時期が近くなってきたらそういった演習も試みたい。

今日の勉強時間

合計時間:1時間46分